危篤・臨終の時の流れとマナーや手順を解説します。
悲しい出来事は、突然おこります。ご遺族、お身内がやらなくてはならないことが沢山あります。 危篤・臨終、お通夜、葬儀、お葬式、法事、法要まで、全体の流れを把握していただくとで、落ち着いて手配ができるのではないかと思います。ここではペット危篤・ペット臨終の時の流れと手順およびマナーなどの概略をご説明いたします。
ペットの生前から飼い主やお身内の方が葬儀業者や役場、動物病院などと事前に相談されるのが最善だと思います。
■ ペットの危篤とは
最近、動物病院などでは、獣医が家族に重篤や今夜が山場などと伝えますので心の準備が必要です。
そのような時は、こちらからペットが獣医に危篤状態ですかと確認します。
動物病院などの場合、獣医が家族などに知らせてくださいと話されます。
飼い主、親族やお身内がペットの危篤の状態になった時には、最初に会わせなければならない人に連絡します。
ペットの意識のあるうちに会わせるのがよいので、連絡は早めのほうがよいです。
もしもということがあり得る場合は、延命を行えずとも確実に自宅などでペットを看取るか、 それとも延命を優先するかでかわってきます。 延命が優先の場合には、動物病院、ペット病院で家族がいないところで旅立たせることも覚悟しなければなりません。
・ 同居の家族
・ 親しい親族など目安としますが、疎遠なところは必要ないでしょう。
・ 親しい友人、知人
・ 危篤のペットと公園や近所などで、親しくしていたペット仲間です。
しかし、これは一般的な例なので、最も大切なことは、ペットが会いたがっていると思う親しい身内や親しい友人、知人です。
生きているうちにペットが会いたいと思う、もしくはペットと会わせたいという方には連絡をとります。なお、お身内に連絡するのは普通ですが、さほど親しくないお身内にや遠方で臨終までに間に合いそうもない場合は、知らせるのは、差し控えるのが無難です。
ペットが危篤の場合は、急なので冷静な判断というのはなかなか難しいものです。
ペット葬儀を出す可能性も考慮し、あらかじめ連絡するべき方の一覧表は作っておいたほうが無難です。
■ ペットの臨終とは
ペットの臨終は獣医によって知らされるか、ご自宅などでペットを看取るかになります。
飼い主、ご家族、親族、遺族は、亡くなったペットの遺体を安置ます。瞼は軽くなでるようにして指で静かに伏せます。
その後、末期の水を取ります。
■ ペットの末期の水とは
居合わせた家族、親族で末期の水を取りますが、箸に脱脂綿を付けた物や新品の筆に水を浸したもの、あるいは樒、しきみの葉を水で濡らし、亡くなったペットの唇を濡らします。
最近は道具を用意してあるペット病院もありますので確認して下さい。末期の水の順番は血の濃い者から順に行います。最初は飼い主からの順番です。
末期の水をとるのは、ご遺体がペット病院から自宅に帰ってきた場合でも、布団などに安置された直後に行われます。
末期の水は、動物病院でも自宅でもかまいません。
かつては臨終の間際に行なわれるものでしたが、最近では息を引き取ったあとに、末期の水を取ります。
■ ペットのご遺体を安置する方法など
家族のように大切にしていたペットが亡くなってしまったら、飼い主は、大きなショックと悲しみに包まれていると思います。 ここでは飼い主が慌てずに、ペットのご遺体を安置することができるように、その方法などを少し説明します。
ペットのご遺体の死後硬直に注意することなど
犬や猫など小さな動物の死後硬直は思ったより早く進みます。気温などにも左右されますが、 だいたい約2時間程度で硬直を始めます。手足からお腹、頭部といった順番で硬直していきます。 そのままですと、手足がつっぱってしまい、お棺やケースなどに収まらないことがあります。 硬直が始まる前にまぶたを閉じ、手足を胸の方にやさしく折り曲げてあげましょう。 寝ている時のようなリラックスした姿勢にしてあげるのがよいと思います。
ペットのご遺体の清め方など
まず、毛並みや尻尾を整えてあげます。お湯でぬらしたガーゼや布で全身をやさしく拭いてあげましょう。 ペットの口やお尻から体液や汚物が出てくることがありますので、ガーゼなどで拭き取ってください。 これは、人の場合にも起こる自然現象なので心配しないで安心して下さいね。
ペットのご遺体の安置の方法と注意点など
ダンボールなどのケースに毛布やバスタオルを敷いてペットを安置します。 体液がしみ出す事がありますので、その下にペットシートやビニールを敷くとよいと思います。 そして、頭とお腹のあたりを少し多めのドライアイスやアイスノンでよく冷やします。 この時、バスタオルなどでペットの体を一緒に包むようにすると、保冷性が保たれます。 夏場や2〜3日家や部屋でペットを安置する場合には、エアコンをなるべく低い温度で設定し、 ご遺体が腐敗するのを防ぎます。 もし、家の中や部屋でペットを安置する場所がない場合は、 ご遺体を預かってくれるペット霊園、動物霊園もありますので、相談してみましょう。
ペットと最期の時を過ごすには
ペットが生前愛用していた器に、好物の食べ物とお水を入れて、ペットのご遺体の脇にお供えものをしましょう。 お花や写真、愛用していたおもちゃなどもあれば、一緒に飾ってあげると良いと思います。ペット火葬の日までは、 毎朝お水と食べ物を換えます。ペットが大好きな家族と過ごせる最後の時間です。 愛情をたっぷり注いであげて下さい。お線香をたいてあげても良いと思います。
■ ペットの危篤・臨終の時の連絡などについて
ペットの病名と病状や場所などをを正確に連絡するのは、電報もありますが電話でします。ただし、深夜、早朝などは、ひと言お詫びの言葉を添えます。
ペットの危篤・臨終の時に知らせる内容は正確に伝えます。
・ どこの誰
・ いつ頃までに来られるか(先方の都合も伺います)
・ ペットの病名と病状など
上記の、三点は知らせることです。
要領よく知らせるためにメモをしておくといいです。手分けして知らせるときには必ずメモをおすすめします。 動物病院、ペット病院からかける場合、携帯電話は医療機器に障害があるため使えない場合もあります。 公衆電話を使う場合は、小銭、テレホンカードを用意しておきます。
ペット訃報の連絡の手段としては電報も重要な手段になります。緊急電報は以下のようなものです。
電報は、局番なしの「115」番で申し込みます。「緊急定文例の913をお願いします」などと申し込みます。
受付時間は午前8時から午後10時までです。午後7時までに受け付けた電報は、当日配達してくれます。 午後10時以降は、緊急連絡用として、NTTで用意した定文を使う電報に限り0120−000−115で受付を行っています。 ハローページに指定文例が掲載されていますので、これを使えば内容で悩む必要はありません。
番号
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文例
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910
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危篤。 |
911
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危篤。至急電話されたし。 |
913
|
危篤。至急来られたし。 |
900
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死す。 |
901
|
死す。至急電話されたし。 |
903
|
死す。至急来られたし。 |
■ 葬儀、葬式の流れは次のページで説明します。
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