悲しい出来事は、突然おこります。ご遺族、お身内がやらなくてはならないことが沢山あります。 ペットお通夜、葬儀、お葬式、法事、法要まで、全体の流れを把握していただくとで、落ち着いて手配ができるのではないかと思います。ここでは一周忌法事、法要までの流れや手順についての概略をご説明いたします。
生前からお身内の方がペット葬儀社、ペット火葬社、ペット霊園、動物霊園業者や役場などと事前に相談されるのが最善だと思います。
▼ 下記は、一般用(人・故人)通常の一周忌法事、法要までの流れや手順についての流れです。
■ 一周忌法事、法要までの流れや手順について。
亡くなってからちょうど一年めの同月同日(祥月命日、しょうつきめいにち)を一周忌と呼びます。
亡くなってから七日ごとに法事・法要があります。四十九日までの法要を追善法要と言います。
その後一年ごとの法要を年忌法要と呼びます。
一周忌法事、法要には僧侶による読経のあと焼香が行われ、最後に食事がふるまわれます。
一周忌法事、法要には、親族以外にも、知人・友人など親しい方を招いて行なわれます。
ここでは一周忌法事、法要の準備と流れ、作法やマナーなどについてご説明します。
■ 一周忌法事、法要についての流れ。
ここでは、各宗派によってお葬式・葬儀の詳細は異なりまが、仏教における一般的なお葬式・葬儀、初七日法要、四十九日法要、納骨法要、初盆・新盆の法事、法要、一周忌法事、法要の流れをご説明いたします。
一周忌法事、法要に行なわれる主な流れや手順
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お墓参り | お墓参りには決まった時期があるわけではありませんが、命日、祥月命日、お盆などの時期にお墓参りが行われます。 一周忌法事、法要は亡くなって一年目の祥月命日であるため、お墓参りが行われることが多いようです。 |
納骨式 | 納骨式は四十九日に行なわれる場合が多いようです。次に多い納骨式は、百ケ日法要、法事です。 遅くとも三回忌法事、法要までに納骨をします。 |
一周忌法要 | このページで一周忌法事、法要の説明をします。 |
お斎 (おとき) |
法要、法事の際に、僧侶による読経のあと焼香が行なわれ、最後に食事がふるまわれます。 この食事を御斎(お斎と・おとき)と呼びます。 お斎は僧侶や参列者へのお礼の気持ちをこめたお膳であると同時に、一同で故人を偲ぶための儀式です。 |
・法要、法事が終わってからの食事の席<お斎>(おとき)について
法要、法事が終わってからの食事の席をお斎(おとき)と呼びます。
お斎(おとき)が行なわれない場合には、僧侶による読経終了後、施主が挨拶をする際にその旨を告げ、折詰めの料理と酒の小壜を用意し、引出物と一緒にお布施などお渡しします。
一周忌法事、法要の日程を決める際、法要の日が平日にあたる場合には、直前の土曜日か日曜日にずらすのが一般的ですが、一周忌法要についてはできるだけ同月同日に行ないます。
亡くなってからの日数の数え方については、百か日までの追悼法要、追善法要は、亡くなった日を含めて数えるのが一般的です。
一周忌法要だけは満1年目におこないますが、それ以降の一年ごとの年忌法要は年数から1年(年数−1年)で行ないます。
・服装について
遺族は、三回忌法要、法事までは喪服が基本です。七回忌以降は略式喪服や地味な色の服装で差支えありません。
参列者は、初七日から四十九日法要は略式喪服を着用します。一周忌以降の年忌法要の場合は略式礼服または地味な服装です。七回忌以降は、地味であれば平服でも差支えありません。
・一周忌法事、法要に用意するものについて
施主は引出物を用意します。引き出物には、おもてなしの土産というほかに参列者が持参する香典に対するお返しの意味もあります。
僧侶に読経を依頼する場合には、お布施も用意します。自宅で法要を行なう場合にはお布施のほかにお車代なども用意します。
一周忌法事、法要の参列者は、御供物料、御仏前、 御香料などを持参します。
■ 一周忌法事、法要について準備する内容。
一周忌法事、法要の日程を決め、お寺の手配や引出物の手配および食事の手配などを行ないます。
お盆の時期などと、重なりそうな時は、早めにお寺と相談します。
僧侶も、お盆は忙しい時期ですので、1ケ月以上前に相談されることをおすすめします。
一周忌法事・法要の準備する内容(ご遺族側)
一周忌法事・法要の準備(ご遺族側)
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内容 | 一周忌法要に準備する物事です。
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・日程を決める | ・百か日までの追悼法要、追善法要は、亡くなった日を含めて数えるのが一般的です。 そして、一周忌だけは満1年目におこないますが、それ以降の一年ごとの年忌法要は年数から1年(年数−1年)で行ないます。(例として三回忌法要は満2年です。) ・法事・法要の日程を決める際、平日にあたる場合は、直前の土日に行なわれる場合が一般的です。 |
・場所を決める | ・自宅、お寺、ホテルなどのいずれの場所で行なうのかを決めます。 僧侶読経の場所と、法事の後の会食の場所を変える場合もあります。必要に応じて仕出し料理店などの予約をします。 おめでたい料理などの献立は避けた方がよいので、予約の際には、法事で利用しますと、利用する目的をしらせます。 |
・料理の手配をします | |
・お寺への連絡 | ・場所、日時が決まったら、なるべく早く菩提寺などに連絡をします。 ・菩提寺とは、先祖代々の墓をお願いしているお寺をさします。霊園、墓地などを利用している御家庭では、葬儀の際に世話になったお寺に依頼すると良いです。 |
・案内状の手配 | 親族・親戚だけで行なう場合には電話での連絡でも差支えないです。 会社関係などで執り行う場合には、往復ハガキや返信用のはがきを同封した封書などで、案内状を用意し、出欠をたずねます。 一周忌法要の挨拶状、一周忌法要案内状の文面などは別のページで説明します。 |
・引出物の手配 | 引き出物には、おもてなしのお土産というほかに、参列者が持参する香典に対するお返しの意味もあります のしの水引きは、黒白または双銀の結び切りにします。 引出物としては、石鹸や洗剤、タオルなどの実用品や食品等が良く用いられます。遠方からの方もいらっしゃるので、かさばるものは避けます。最近はカタログギフトも増えています。予算は約2,000円から5,000円程度が一般的です。 引出物ののしの表書きは、粗供養、志などとし、水引きは黒白か銀の結び切りを用います。 法事・法要の後、おもてなしの席を設けない場合には、折詰めの料理と酒の小壜を用意し、引出物と一緒にお渡しします。 |
・お布施などを用意 | 僧侶には、お礼のお布施をお渡ししなくてはなりませんが、僧侶が法要のあとのお食事(お斎・おとき)に同席して下さる場合には、お布施または御経料、お車代の2つを用意します。 また、僧侶がお食事(お斎・おとき)を辞退されたら、お布施または御経料、お車代のほかに、御膳料を加えた3つをお渡しします。 一周忌法要の一般的な、お布施料金をご紹介します お布施または御経料は、3万円程度ぐらいです。 お車代は、5千円から1万円程度ぐらいです。 御膳料は、5千円から2万円程度ぐらいです。 お布施などを入れる袋の表書きは薄墨ではなく普通の墨で書きます。 半紙の中包みに入れ、奉書紙で慶事の上包みの折り方をするのが最も丁寧な形ですが、市販の白い封筒でも差支えありません。郵便番号欄の無い無地の封筒を用います。 僧侶に直接、お布施を手渡しせず、小さなお盆などに載せてお渡しします。お盆も用意しておきます。 |
・墓石、墓地 | 一周忌法事・法要と納骨を同じ時期で行なう場合もあります。お寺、墓地、石材店への手配と、日程を確認しておきます。納骨は一周忌までに行なうのが一般的ですが、四十九日の法要の際に行なわれる事が最も多いようです。 |
■ 一周忌法事、法要についての流れおよび手順。
法事・法要の流れには決まりはありませんが、一般的な例をご説明いたします。
施主が行う一周忌法事、法要挨拶も、下記にて紹介しています。
一周忌法事・法要の流れ、法事・法要の手順
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一周忌法事、法要流れ | 仏式の作法や法要の仕方などです。
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・僧侶入場 ↓ |
仏壇の前に僧侶の着座席をしつらえておきます。 ご遺族は故人との血縁の濃い人が前の方に席をとります。 仏壇中央の僧侶のすぐ後ろには施主が座ります。 僧侶が到着したら、仏壇前の正面中央に案内します。 |
・施主の挨拶 一周忌の挨拶 ↓ |
施主挨拶の例 本日はお忙しい中をお集まり頂きましてありがとうございます。それではこれより◯◯◯◯(戒名、法名、法号)の一周忌の法要を始めさせて頂きます。 僧侶の方を向いて、それではよろしくお願いします。 というように、ごく簡単に挨拶をします。 |
・僧侶の読経 ↓ |
僧侶による一周忌法事、法要の読経がはじまります。 |
・焼香 ↓ |
施主から順番に、前の方に着席している人から焼香をしていきます。 |
・法話 ↓ |
法話(ほうわ)とは、仏教において使われる言葉であり、僧侶や住職が故人の一周忌法事、法要について、参集された方の前で話をすることを意味します。 |
・僧侶退場 ↓ |
僧侶には、お礼のお布施などをお渡ししなくてはなりませんが、僧侶が法要のあとのお食事(お斎・おとき)に同席して下さる場合には、この時点での退場はありません。お食事(お斎・おとき)の後でお布施などをお渡しします。 また、僧侶がお食事(お斎・おとき)での接待を辞退されたら、お布施、お車代、御膳料の3つを包みます。 お食事に同席される場合は、お布施、お車代の2つをお渡しします。 僧侶に直接、お布施などを手渡しせずに、小さなお盆に載せて僧侶の方に向けてお布施などを差し出します。 |
・墓参り ↓ |
墓地などが遠い場合には省略されます。 |
・施主の挨拶 (閉会) |
施主の挨拶のあと、お食事(お斎・おとき)になります。 施主の挨拶の例です。 本日はお忙しい中をお集り頂きましてありがとうございました。おかげさまで父の一周忌の法要も無事終えることができ、父も安心していることと思います。 これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。 粗宴ではございますが、別室にてお膳をご用意いたしました。お時間の許す限り、どうぞごゆっくりなさっていってください。本日はまことにありがとうございました。 |