悲しい出来事は、突然おこります。ご遺族、お身内がやらなくてはならないことが沢山あります。 ペットお通夜、葬儀、お葬式、法事、法要まで、全体の流れを把握していただくとで、落ち着いて手配ができるのではないかと思います。ここではお布施・戒名、法名、法号の費用についての概略をご説明いたします。
生前からお身内の方がペット葬儀社、ペット火葬社、ペット霊園、動物霊園業者や役場などと事前に相談されるのが最善だと思います。
▼ 下記は、一般用(人・故人)通常のお布施・戒名、法名、法号の費用がいくらくらいなのかです。
仏教の場合のお布施・戒名、法名、法号の費用がいくらくらいなのか最近の事情をご説明します。
お布施・戒名、法名、法号には料金表はありませんが、本来、お布施の意味は、他の人に金品を施すことですので決まった金額(相場)はありませんが、葬儀・葬式の日数や内容によってお布施などの額は違ってくるようです。
いくら包めばいいのか分からない場合は、葬儀社・葬儀業者やお寺に相談するとよいでしょう。
お布施。
お布施について | |
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仏式の場合の表書きは、お布施、御礼、読経料、御回向料です。 |
下段には喪主のフルネームを書きます。初めてお付きする僧侶の場合は裏に住所・電話番号を記入します。
表書きに〇〇家と書いた場合は裏面にフルネームを書きます。
仏式の場合は、不祝儀袋は白無地のものか、白い封筒を使用します。
・お布施以外に包むものです。
戒名料。
戒名料について | |
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仏式の場合、戒名をつけていただいた場合は、お布施とは別に戒名料を包みます。 |
浄土真宗の場合は、法名料。日蓮宗の場合は、法号料と書きます。
お布施の中に戒名料も含まれている場合は必要ありません。
御車代。
御車代について | |
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葬儀・葬式のために出向いていただいた場合は、お布施とは別に御車代を包みます。 |
御車代と御膳料を並べて記載して1つにまとめても問題はありません。
御膳料。
御膳料について | |
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都合によりお寺様がお食事の席に付けない場合は、お布施とは別に御膳料を包みます。 |
神式・キリスト教式の場合は「御食事料」と書きます。
御車代と御膳料を並べて記載して1つにまとめても問題はありません。
・お布施を渡すタイミング
お布施を渡すタイミングには特に決まりはありません。頃合いを見計らって渡したい時に渡してかまいません。 一般的には、葬儀・葬式の終了後、お支払いなさるか、お寺様がこられて最初に挨拶に行った際に、挨拶と共にお渡しするのが多いようです。
・お布施の渡し方
お布施を直接、お寺さまに手渡すのではなく切手盆か、ふくさの上に置いて渡します。渡す際は、お寺さまから見て正面になるように上下逆向きでお出しします。 自宅の場合はお盆の用意もできますが、他の場所で葬儀・葬式をする場合は、ふくさを使用します。
■ お布施・戒名、法名、法号の格付けと費用の平均や相場。
葬儀費用、葬式費用の全体はお寺に支払う戒名料によって変わって来ます。最近は、お布施としてお経料、戒名料などを含めた金額を納めることが多いようです 。
戒名、法名、法号の格付け | ||
下記は一般的な戒名、法名、法号です。宗派により異なります。 日蓮宗では、日や法、女性には妙の文字が用いられ、法号、日号と呼びます。 また、浄土真宗では釈や釈尼(女性)の文字が用いられ、法名と呼びます。 |
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主な男性の戒名 | 主な女性の戒名 | 名称 |
◯◯院殿◯◯◯◯大居士 | ◯◯院殿◯◯◯◯清大姉 | 最上位の名称 |
◯◯院◯◯◯◯居士 | ◯◯院◯◯◯◯大姉 | 院殿に次ぐ位の名称 |
◯◯院◯◯◯◯信士 | ◯◯院◯◯◯◯信女 | 次の位の名称 |
◯◯◯◯居士 | ◯◯◯◯大姉 | 次の位の名称 |
◯◯◯◯信士 | ◯◯◯◯信女 | 最も多い普通の名称 |
◯◯◯◯童子 | ◯◯◯◯童女 | 諸説ありますが、七歳から十五歳ぐらいの子供につけられる名称 |
◯◯◯◯嬰児 | ◯◯◯◯嬰女 | 諸説ありますが、乳幼児、就学前の子供につけられる名称 |
お布施・戒名、法名、法号の名称 と費用の平均 単位:万円 |
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下記は、一例です。 地域や宗派により異なります。 お寺と相談し、ご遺族間で よく話し合って決めてください。 最近は、お布施としてお経料、 戒名料を含めた 金額を納めることが多いようです 。 |
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主な男性 の戒名 |
主な女性 の戒名 |
真言宗 | 臨済宗 | 浄土宗 | 日蓮宗 |
◯◯院殿 ◯大居士 |
◯◯院殿 ◯清大姉 |
〜 | 〜 | 〜 | 〜 |
◯◯院 ◯居士 |
◯◯院 ◯大姉 |
100〜 | 100〜 | 100〜 | 100〜 |
◯◯院 ◯信士 |
◯◯院 ◯信女 |
80〜 | 80〜 | 80〜 | 80〜 |
◯◯居士 | ◯◯大姉 | 50〜 | 50〜 | 50〜 | 30〜 |
◯◯信士 | ◯◯信女 | 30〜 | 30〜 | 30〜 | 30〜 |
・各宗派により、戒名、法名、法号の特徴は、違いがあります
浄土宗は「誉」、真言宗は梵字、日蓮宗は「日」「妙」、浄土真宗は「釋」が付きます。
浄土宗、臨済宗、曹洞宗、天台宗は院号の上に梵字が入る場合があります。
梵字とは、戒名全体の一番上に表記される一文字のことで、神仏の名前を表しています。
※院殿号(いんでんごう)は、戒名のひとつで、本来は、江戸時代以降、実質上の権力者が院殿号を用いたため、事実上の最高位の諡号とされています。
院殿号のはじまりは足利尊氏(等持院殿仁山妙義大居士)室町幕府の初代征夷大将軍にはじまるといわれています。上皇や女院など皇族に相当する院号を避けて等持院殿という諡号を用いたことがはじまりです。院殿号が戒名の一種として用いられるようになります。院号が皇族以外の身分の者にも比較的広く用いられるようになったのに対し、院殿号は歴代将軍をはじめ大名に限られ用いられるようになったことで、いつしか最高位の戒名として認識されるようになってきています。
近年、院殿号は内閣総理大臣経験者をはじめとする政治家、指導的役割を果たす職業、地域の名家や功労者などに対し贈られるとされています。戒名の謝礼の相場としても、院号が100万円以上ともいわれていますが、院殿号は500万円以上であるともいわれています。